溺愛系と天然系が恋しました!



「それに俺は高3なんだよっ!!
年下のきーちを呼び捨てにして何か問題あんのか?!あぁ?!!」


「はっ?!忠犬って高3だったの?!!」


げっ!!!
また言っちゃったよっ…!


「お前なあぁ…っっ。やっぱ白黒つけようじゃねぇかっ!!…あぁ?!」



白黒つけたいのはあたしも同じっ!

…だけど、きーち先輩の前で格闘するのなんて、あたしには…あたしには出来ないっっ!!

勝てるかどうかも微妙だけど、やって負けたくもなければ勝つのも……どうなの?


きーち先輩に【野蛮な女の子】だなんて思われなくないしっっ!!


「あ、あたしはっ!そんな事出来ないよっ!
喧嘩みたいじゃんっ!……忠犬じゃあるまいし。」


語尾を聞こえないようにボソッと言っただけなのに、忠犬にはそれが聞こえていたようで…。


「…もう一回、言ってみろや…。」


どんだけ耳が良いのよっ?!

あ。犬だから…?





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