溺愛系と天然系が恋しました!



先輩は、あたしの食べかけのコーヒーゼリーをスプーンですくい、あたしの目の前に突き出す。


「”おしおき”だよ?」


「へ?”おしおき”?って、…えっっ?!」


「これが、盗撮料の代わり。
ほら、口開けなよ。…あーん、て。」


「えと…。食べればいいんですか?
…それがお仕置きで、盗撮料?」


「そういう事。」


きーち先輩は、
さっきからずっと笑顔で言ってるけど、
これのどこがお仕置きなんでしょうか…。
あたし的には、パラダイスだからいいんだけど…

とか思いながらも、スプーンを手にした先輩の方を向いて、あーんと口を開けた。


パクっ


あたしがコーヒーゼリーを口に入れた途端、
先輩が突然、声を出して笑いだした。


「ハハハッ!!小動物の餌付けみたいだ!!」


「………。」



聞き捨てなりませんよ…
きーち先輩っっ!!


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