溺愛系と天然系が恋しました!



頬を両手で挟んで叫んだ後、
あたしは、ゆっくり、
きーち先輩の方に視線を戻す。


「ーーっっっ?!!」


きーち先輩は、驚いた顔をした後、
すぐに眉間にシワをよせた…


告った後って、怒るところだっけ…?

もしかして、
あのファンの人達みたいに、
”お前も同じなのか”とか、
そう思って怒ったのかな???


「き、きーち先輩…?」


「…長澤は、…何で俺を撮った?」


やっぱり怒ってるんだっっ!!

でも…好きなものは、好き…
これは、もう引き返せないっ
突き進むのよっ!!美憂っっ!!
ファンの人達とは違うって伝えなきゃっ!!


「あ、あたしは!
…き、き、きーち先輩が大好きなんです!!
でも、大丈夫です!
ファンの人達みたいに追っかけもしないしっ!
写真は…誰にも送りません!!
お守りですから!!!」


…あれ

お守りは違くない…?


「ーーっっ?!」


ヤバイ…

…きーち先輩の眉間のシワが

深くなっちゃったよーーーっ!

どうするっ?!

あたしっっっ!



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