溺愛系と天然系が恋しました!
…ごくり。
ど、どうしよう…
あたしがアタフタしていると、
『追っかけとか…、ファンとかは、
どうでもいいんだよ?』
そう言いながら、先輩は視線をコーヒーゼリーに落とし、スプーンで残りの全部をすくった。
ま、ま、まさか…それを食べろと?
残り分とはいえ、
このコーヒーゼリーは元々大きいサイズ…
それに加えて、さっきまでの数口はほんのちょっぴりだったから、残り分はかなりの量で…
先輩は、コーヒーゼリーのカップを受け皿代わりにして、コーヒーゼリーのスプーンをあたしの目の前に突きだした。
やはり…
これを食べるんですね…
先輩…
「あのー…きーち先輩?…さすがに、これはちょっと多すぎなのでは…?」
それでも、先輩はあたしの問いかけには答えずに、微動だにしなかった。