溺愛系と天然系が恋しました!



ゲホ、ゲホ、ゲホ、…ゲホ、ゲホ…!!!


ヤバイっ!!
気管に入ったっっ!!


ゲホ…ゲホ……ハー…ゲホ…ゲホ…!


床に手を突きながら咳き込むあたしに、
先輩は飄々とした声で、
『長澤、ミルクの部分飲み込んだだろー?
俺の方、すっごく苦いっ。』
と、それだけ言った。


「先輩っ!酷いですっっ!
心配はしてくれないんですかっ!」


咳き込みで涙目になったまま、あたしは先輩を見上げて睨み付けた。


初チューだったのに、
あんな強引にっっ!

好きな気持ちが興ざめしちゃうよっっ


「………。」


でも、その前に、
あたしの方がドン引きされたかも…
あんなんとはいえ、キスの後に咳き込むとか…



…あたしの恋


終わった……



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