溺愛系と天然系が恋しました!



先輩は、あたしが睨み付けた時、
なんだか泣きそうな顔をしていたけど、
そんなの知らないっっ!


呼吸が落ち着いてきて、あたしは自分の手元に視線を落とした。


あれ…?
あたしのスマホ…


さっき先輩を突き飛ばした勢いで落としたらしい。

けっこうな音がしてたから、画面に問題がないかボタンを押してみる。


「…あれ?っっって、えっっ?!!!」


これ、同じ機種、同じ色合いだけど…
誰のスマホ…?
制服のポケットを触ってみたら、
感じる固い物体…。


「これ、あたしんじゃない…てか、これ…。」


と、私が言いかけた時、突然先輩が…


「っだーーーーーーーーーーーっっっ!!!」


と叫んで、
あたしの手からスマホを取り上げたんだ。



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