溺愛系と天然系が恋しました!



クールな先輩が『だーー!!』なんて…
初めて聞いたし、意外だった…


あたしが先輩を振り返ると、
先輩は…顔を真っ赤にしていた。


えっっ
ちょ、ちょ、ちょっとっっっ
その反応、反則っっっ!

…ていうか


「きーち先輩?」


「は、はい…。何でしょう…?」


…ゾクゾクゾクゾっっ!!


何だろう、この感じは。
なんていうか…
食物連鎖の強者になった気分というか…
形勢逆転した時に感じる優越感?


立ち上がったあたしは、先輩の隣に座り直し、
先輩を尋問にかける。


「待ち受け画面、な・ん・で・す・か?」


あたしの質問に顔をひきつらせた先輩は、
『くそーっっ!……しくじった…』
と呟いて項垂れた。


何をしくじったのかは分からないけど、
今やあたしはストロングガールっっ!





だってね?






先輩の待ち受け画面は

スコート姿の

あたしだったんだから。



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