溺愛系と天然系が恋しました!
「先輩?あたし達、カレカノって事でいいんですよね?」
「当たり前だろっっ。美憂は、俺んだ。」
その言葉を聞いたあたしは、
きっと背中に見えない羽が生えてる。
先輩は、二人で文化祭廻ろうって言って、
あたしの手を引き、暗幕を開けた。
そこには…
腕組みして仁王立ちする杉並先輩、
顔を赤くして小さく拍手している香苗、
睨み付けたり、泣き騒いだりしている、
きーち先輩のファンクラブの方々、
カメラを構えた新聞部の人達…
この教室は、溢れんばかりの人だかりになっていた。
杉並先輩は、怒った顔をしながら、
『あんた達、全部まる聞こえなんだけど?』
と、この人だかりの理由を教えてくれた。
あたしときーち先輩は、顔を見合わせて苦笑いしながら、手を繋いで教室を飛び出した…