溺愛系と天然系が恋しました!
「きーち先輩のイケメンはいいにしても、あたしに対してロリ女とか!失礼ですよね?あたし、中学生って言われましたよ?」
何とか場を和ませようと、そんな適当な愚痴を言ってみても、先輩の冷徹な笑顔が解けない。
さ、さて・・・・どうしよっかなぁ・・・・
ここは、一発ギャグとかしてみるべき?!
や、待て待て。
あたし、持ちネタないじゃん!!!
そんなくだらない事を考えていたあたしの肩を、きーち先輩はグッと引き寄せた。
冷徹な笑顔は解けていたんだけど、
今度は今にも泣き出しそうな顔。
ど、どうしよう?!
あたし、何かしたっけ?!
もしかしてあたしが逆ナンしたとか
勘違いされちゃったとか?!
先輩が何でそんな表情をしているのか分からなくて、何とかしたくて、
あたしは先輩を見上げながら小さな声で先輩の名を呼ぶ。
「き・・・きーち先輩?」