溺愛系と天然系が恋しました!
あたしが落ち込むのは、クラスの出し物に出られない事もあったけど、
それよりも、あたしは…
「あー…分かった。美憂、きーち先輩の”執事”見たかったんでしょー?」
ニタニタ顔の香苗に、大きくブンブンと頷いて見せた。
「だってー…。時間確認したらさ?
きーち先輩の交代時間と、あたし達の交代時間
ズレてんだもん…。
きーち先輩、部活ん時に
『交代時間になったらすぐ着替えてやる!』
って、スッゴく嫌がってたしさぁ…。」
はぁ…
絶対見たかった!
執事喫茶行きたかった!
先輩に、
お、お、お嬢様って…
言われたかったのにぃー!
「うわーーーんっっ!!」
突然泣き出したあたしに、
『ちょっ?!泣くほどなの?!』
と、香苗は言いながらも、
あたしの頭を優しく撫で下ろしてくれた。