溺愛系と天然系が恋しました!



文化祭中なのに、この教室内は数人の生徒しかいなくて、あたしの泣き声は教室中に響き渡った。

それでも、その数人の人達は何も気にせずにいてくれたのには助かった…。

この”購買代理”の教室内は、ちょっとした休憩スペース。

2つの机を向かい合わせにしていて、それが8セットあるだけで、飾り気もなにもない…。

教壇側の黒板前には、この購買の商品が並べられている長机がある。

その横に、暗幕で仕切られた商品在庫の置き場兼、休憩スペースがあるだけ。

そんな、文化祭を楽しめる要素もないこの教室で、あたしは溜め息しか出なかった。


「はぁーあー…。
占い師にも、なりたかったなぁ…」




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