溺愛系と天然系が恋しました!

きーち先輩はまるで、
『抵抗をしても無駄だよ?』
と言わんばかりに、目を細める。


キスって目を閉じるんですよね?!
っていうか、あたしもまん丸に開いてるし!!


今更瞼を閉じることも出来なくて、
あたしは頬を熱くさせながら眉間にシワを寄せた。


その時・・・


「――――っっ?!!」


あたしの歯の隙間から、
液体が入り込んできたんだ。


ミ、ミ、ミネラルウォーター!!!!


歯を食い縛ったところで、
コーヒーゼリーとは訳が違う。

あたしの抵抗虚しく、
口内は潤わされてしまった。


あたしが首を振っていたからなのか、
口の端から溢れたミネラルウォーターが・・・


―― ポタ・・・ポタ・・・


そう音を立てながら、
あたしのデニムスカートを濡らしていった・・・。

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