溺愛系と天然系が恋しました！

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頭を撫でられている感覚が凄く気持ち良くて、
あたしはその手が誰の物かを確認する様に
瞼をゆっくりと開いた。

そこには誰も居なくて、
ああ、夢だったんだ…
と気付かされた。

でも、見慣れない天井…
横に首を傾けてみると、何やらゾウリムシみたいな柄でモスグリーンの壁紙。


「あれ？…あたし…なんで…」


「あら？目が覚めたのね？」


あたしの呟きに女性の声が下りてきて、
慌てて起き上がる。

どうやら、私はソファに横になっていたらしい。
膝の上には手触りの滑らかなブランド物の膝掛けがかけられていた。

キョロキョロと声の主を探していると、
あたしの背後からその人が話し掛けてきたんだ。


「そんなに急に起き上がったらダメよ？鼻血出したんだから。…ふふっ！」


「…鼻血…ですか？」