溺愛系と天然系が恋しました!
来年、先輩が購買代理になったら、
その時はあたしがここに来ればいいや…。
そう諦めながら、コーヒーゼリーを開ける。
プラスチックのスプーンですくい、一口頬張った時、突然、
--- ジャッ!!
と、勢い良く休憩スペースの暗幕が開かれた。
「かっ、香苗。ビックリさせないでよー!」
「違うのっ!そうじゃないのっ!
スマホ!スマホ持ってる?!」
「へ?…あるけど。どうしたの?」
そう言ったあたしへの返答はせずに、香苗はあたしを休憩スペースから引きずり出した。
「何よ、もー…。コーヒーゼリー食べかけ…」
そう言うあたしに目配せしながら、香苗が慌てた様に指を指した。
その先には、
執事の格好をしたままの、
きーち先輩の姿があった…。