溺愛系と天然系が恋しました!
そんな落ち込む私を他所に、きーち先輩のお母様はゆっくりと立ち上がった。
「今ね?輝一を監禁してあるから、連れて来るわね?」
監禁?!?!
どういう事ですかお母様!!!!
我が子を監禁?!
・・・てか、どこに?
そんな言葉をダイレクトに言う訳にもいかず、
あたしは・・・
「監禁・・・ですか?」
と、それだけをやっとの思いで口にしたんだ。
そのあたしの言葉を聞いたお母様は、何故か不思議そうにあたしを覗き込んだんだ。
「だって、輝一があなたにイタズラしたんでしょう?」
「イタズラ・・・ですか?」
・・・イタズラ?
うーん・・・イタズラと言うよりは
自分勝手な【お仕置き】だった様な・・・
うーん、うーんと唸っていたあたしに、お母様は
『ほら、やっぱりだわ!』
と、そう言った後、
『うちの輝一がごめんなさいね?』
と言葉を付け加え言うと、部屋を出て行ってしまった。