溺愛系と天然系が恋しました!


きーち先輩、監禁ってどこにされてたんだろ?
この家の何処かに監禁出来る部屋でもあるんだろうか?
まさかの【お仕置き部屋】だったり・・・?


そんな事を考えながらも、自分のいるこの部屋を見渡した。

壁一面のゾウリムシ。
天上にはシャンデリア。
窓際にはグランドピアノが置かれてあって、
その脇に薄いピンクの蘭の花・・・。


この広い部屋は何ですか・・・。
リビングですか?
それとも応接間なのですか?!

っていうか・・・


「きーち先輩って・・・お坊ちゃま?」


そう言いたくなる程の広々とした空間。


その優美な空間の中で、鼻にティッシュを突っ込んだ鼻血女のあたしは

まさに

異色の存在だった。



< 82 / 161 >

この作品をシェア

pagetop