溺愛系と天然系が恋しました!
「まぁまぁ。立ち話も何だし、座ってね?美憂ちゃん。直ぐ、紅茶淹れるわね。」
「は、はい。ありがとうございます。」
あたしはきーち先輩に手を引かれ
先輩と一緒に2人掛けソファーに腰掛けた。
あたし達の対面側にはダンディーなオジサマ。
確実にお父様ですよね・・・?
お母様は本当に直ぐ戻って来てくれて、
それぞれの人の前にティーカップを並べていく。
その後、お母様がダンディーなオジサマの隣に座ると、オジサマが口を開いた。
「いつも輝一がお世話になっている様だね?ありがとう。輝一の父です。」
「い、いえ!!私の方がお世話になってます!初めまして!美憂です!」
ダンディーなオジサマはやっぱりお父様だったんだ!!
こうやって見ると、やっぱりきーち先輩はお母様似だな~と思う。
お父様も品があって顔立ちも端正なんだけど・・・
なんだけど・・・
鼻の下にチョビ髭みたいのを生やしていて
なんていうか・・・う~ん・・・
殿!!!!
みたいな雰囲気を醸し出している気がする!!
お父様が着ていた浴衣が、
それに拍車をかけている気がしてならなかった。