溺愛系と天然系が恋しました!

弟の太一君は、確実にお父様似。
髭こそ生やしてはいないけれど、雄々しい印象。
金髪にしてはいるけれど、特別チャラけた感じはしない。


多分、ファッション感覚なんだろうな。
まだ中学生っぽいし、やんちゃな盛りかも?


そんなこんな考えているところに、お母様に話し掛けられる。


「この人ね?もっとカジュアルな格好をしたらどう?って私は言っているんだけど、いっつもこんなラフな格好なのよ?美憂ちゃんちのお父様は普段どんな格好でくつろいでるのかしら?」


「へっっ?!う、うちですか?!?!」


ちょちょ、ちょっと待ってください!!
うちと比べたらダメですよ?!?!

だ、だって!!
うちのお父さんのくつろぎ着なんて言ったらっ
夏場は白のタンクトップにトランクスのみ
冬場だって、白の長袖の肌着に白の股引っっ

絶対言えないっっ!!!
いや、言いたくないよぉぉ―――――!!!


「え、えと・・・大分、ラフな格好でくつろいでます・・・。」


これが限界ですお母様っっ
正直に言えないあたしを許して下さいっっ!!

< 89 / 161 >

この作品をシェア

pagetop