溺愛系と天然系が恋しました!
「ほら。どこの家も一緒なんだよ?仕事から疲れて帰って来てまで格好つけなくてもいいだろう?」
あたしが答えた後、お父様がすかさず話し出してくれて助かった。
そのお父様の言葉にお母様が頬を膨らませながら・・・
「私は、いつも素敵なコウちゃんを見ていたいのよぉ~!」
コ、コウちゃん・・・?
「いいじゃないか、アヤちん。」
・・・アヤちん?!?!
えっと。
お父様とお母様は、
お互いを愛称呼びにしてらっしゃるのですか?
ラブラブなのは見ていて分かりました・・・が!!
とりあえず、あたしの存在を忘れてはいませんか?!
私は開いた口をどうする事も出来ずに、
きーち先輩と太一君を交互に見ると
二人は何も動じずクールに徹していた。
きっと、毎度の事なんですね・・・
きーち先輩・・・
これがクールの原点なのですかっ?
そんな私達3人の微妙な空気にも気付くことなく、コウちゃんとアヤちんは、ラブラブ会話を続けていったんだ・・・。