溺愛系と天然系が恋しました!


「美憂。おいで?」


そうあたしを手招きしたきーち先輩は、何故かキングサイズのベッドに腰掛けていて、あたしはその場に立ちすくんだまま、首をフルフルと横に振って見せた。


「どうしたの?ほら。女子ってアルバム見たがるでしょ?美憂は俺の中学時代とか見たくない?」


「見たいですっっ!!」


さっきまで躊躇していた気持ちは何処に行ったのやら、と思える位の即答をしてみせるあたし。


だって、こんなキレイな顔立ちのきーち先輩の中学時代だよ?!
絶対カワイイに決まってる!!
見ないわけにはいかないでしょ?!

ショタではないけど、
萌えちゃうかもしんないあたしっ!!


そうワクワクと胸躍らせながら、アルバムを手にしてベッドに座るきーち先輩の直ぐ脇に、私はポスンと腰を下ろした。


「掛かったっ…。」


そのきーち先輩の呟き声が聞こえた途端、
あたしの視界は反転したんだ…


きーち先輩…
あたしは【魚】ですか…

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