新撰組と妖狐ちゃん!
「いってー…ごめん、前見てなかった…って、…え、斎藤?」
顔をあげると、平助と同じように
顔を真っ赤にしている斎藤の姿があった。
…なんだ?皆揃って二日酔いか?
あたしが首をかしげていると、
「す、すまん!私の注意不足だ!」
珍しくあわてている斎藤。
それにびっくりしながらも、あたしは謝った。
「いや、あたしの不注意だからごめん」
そう言うと、斎藤はもう一度すまんと言いながら、そそくさとあたしの横を通り過ぎていった。