新撰組と妖狐ちゃん!



「…で、何の用だ」


土方は机に向かって書物をしながら
聞いてきた。


「なんか、朝から平助と斎藤の様子が変なんだけど。平助は女の子っぽいかとか聞いてくるし、斎藤もめっちゃあわててたし?あたし、なんかしたか?」


「日向、お前昨日の事覚えてないのか…?」


土方が書物の手を止めて、
こちらを向いて聞いてきた。


「歓迎会の時の事か…?
…残念ながら、酒を飲んだ辺りから覚えてない」


「こりゃ、そうとうだな…」


土方が溜息をつきながら言った。
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