新撰組と妖狐ちゃん!
試合という名の。
あれから土方の部屋を出たあたしは、
隊士の仕事について教えてくれるというので、沖田についてきたのだが…
「はい、木刀♫」
「あの、沖田サン?
何故木刀を渡されたんだ…?」
何故か道場に連れてこられて、
おまけに木刀を渡された。
そして、沖田も片手にもう一本木刀を握っている。
しかも、ものすごくうきうきしてるよこの人。
あの時の(入隊試験)平助並のキラキラ感だよ!?
これは、アレか!?試合しろって事か!?
「沖田…教えるとは聞いたが、
実践とは聞いてないぞ…?」
あたしは遠回しに拒否したが、
「だって昨日試合してくれなかったじゃん?…君に拒否権はないよ?」
と、ものすごく黒い笑顔で返された。