新撰組と妖狐ちゃん!



「何?集団で襲いにきました?
昼間の酔っ払いおじさんっ」


あたしは、すかさず刀を抜いて振り返り
おじさんが振り下ろした刀を受け止めた。


気配でわかったけど、やっぱり
昼間の酔っ払いおじさんだった。


その後ろには、
刀を持った男の人たちが15人ほど。


「うわ、普通さぁ、
クソガキ相手にこんなに連れてくる?」


…一人じゃ勝てないって思ったんだこいつ(笑)


あたしが必死に笑うのを堪えていると、
目の前のおじさんが言った。


「うるせぇ!昼間はよくも…
…長州に恥をかかせてくれたなぁ?」


「!?…長州」


あたしは言葉を聞いた途端、


ザシュッ


おじさんの心臓を突き刺した。

< 17 / 715 >

この作品をシェア

pagetop