新撰組と妖狐ちゃん!
…あの時は本当にビックリした。
いきなり泣き出したかと思えば、
他言無用だから、って話しかけてきたし。
そして、俺を見上げた時のあの目。
はにかんではいたけど、目が凄く悲しそうだった。
「あと、他言無用って言われたけど…
…あの子、泣いとったで?」
「…そうか」
…。
しばらく沈黙が流れた。
「…ま、とりあえず、監察の気配を読むくらいあの子は五感が優れてるってことが分かったっつーことや(笑)それじゃ、これで」
俺は再び屋根裏へと戻った。