新撰組と妖狐ちゃん!




あたしは周りに人の気配がないか確認し、
試しに手のひらに
小さな狐火をぽわんと灯してみる。


…はぁ…。


「…やっぱりまだダメか…」


池の水面に映ったのは、
真っ白な髪に真っ白な狐の耳が出て、
お尻からは真っ白な尻尾が出て、
目は真っ赤に染まっている、半分狐、半分人間、いわゆる半妖のあたしの姿だった。
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