新撰組と妖狐ちゃん!




土方ははぁ…と溜息をつき、
あたしに小さな巾着袋を渡した。
?と首を傾げて中を覗くと、
いくらかお金が入っていた。


「…墨と紙を買ってくるだけだ。
残りの金使って、お前のその刀を磨いてもらって こい。…ちゃんと手入れしてねぇだろ。」


「…!?」


あたしは土方の言ったことに驚いた。


確かにあたしは刀を手入れしていない。
というか、お金も無くて手入れ道具なんか買えなかった。


あたしが此処に来てから刀を抜いたのは
2、3回だけだ。


それだけでそんな事を見抜いたと…


…やっぱり幹部は侮れないな、洞察力が半端ない。
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