新撰組と妖狐ちゃん!



隊士の危機を見て見ぬ振りをするダメ隊長は後でどうにかするとして、
今はこの目の前にいるこいつだ。


「おい、今すぐそこどけ、ぶった斬るぞ」


殺気を出しながら睨んだが、


「ほう?この状況で俺に勝てるとでも?」


挑発的な笑みを浮かべる土方。


確かに現にあたしの両腕両足は拘束されていて、腰にさしてある刀を抜ける状況じゃない。


なんか方法はないかと、
あたしは頭をフル回転させて考えた。



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