新撰組と妖狐ちゃん!



「あ、起きた?ちょっと降りてきてよー」


「は?誰だよお前ら…。…って、昼間の!」


木の下を覗いてみると、
昼間追いかけてきた美青年と、
同じ隊服を着た髪の長い少年がこちらを見ていた。
どうやら、木はこいつらによって
揺らされていたらしい。


「おい、総司、こいつ知ってんのかよ!」


と、長い髪の少年が言った。


「うん。まあね。とりあえずさぁ、
降りてきてよ、これ君が殺ったんだよね?」


総司と呼ばれる美青年が指したのは、
あたしが殺った長州の人たちの亡骸。


「やだね、ってか、何を根拠に…」


「その服。
…ってか、降りてきてよ。」


…あ。
着替えてなかった…。


自分の服を見ると、
返り血を浴びて真っ赤になっていた。


…てかさ、

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