新撰組と妖狐ちゃん!



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「はぁ…ったく、めんどくさ…」


そういえば、今日は夜から巡察だったんだ…


あたしは、ため息をつきながら
集合場所へと向かった。


「皆そろいましたかー?じゃあ、出発〜」


なんともゆる〜い沖田の一言。


仮にも今から浪人を斬るかもしれないってのに。


ここ二週間でかなりの回数巡察へ行ったが、この沖田の号令は相変わらずゆるい。


…こんなんが組長で大丈夫なのか。


そう心の中で呟いて、
あたしは後をついていった。


けど…


「…何か嫌な予感がするような、しないような…」


そんな日向の呟きは、
闇夜の中へと消えていった。
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