新撰組と妖狐ちゃん!
「新撰組だと分かって刀を抜くとは…
それなりの覚悟はありますよね?
…皆さん、いきますよ!!」
沖田の声と同時にあたし達は
浅葱色の羽織を翻し、一斉に斬りかかった。
ザシュッ
あたしは目の前の敵を一撃で斬り伏せた。
あくまでも冷静に、感情に飲まれないように…
目の前に家族…いや、一族の仇がいる。
そう思うと、勝手に動き出す身体。
けど、新撰組に入った以上、
自分勝手に敵討ちなんて出来ない。
必死に暴走しそうになる身体を抑えて
どんどん敵を斬っていく。