新撰組と妖狐ちゃん!
沖田side
トサッ
僕は地面に倒れる前に受け止めた。
「総司、こいつが攻撃仕掛けてくるって
わかってんなら言ってくれよーっ
びっくりしたじゃんかー!!」
「それくらいも分からないなんて、
平助はまだまだ子どもだね」
そう言ったら、平助が拗ねたのは無視しよう。
僕は腕の中で気を失っている子を見た。
かさが邪魔だったので、
その下から顔を覗いてみると、
「…っ!?」
…あーあ。まじですか。
「ん、どした?」
「いや…なんでもないよ」
かさの下に見えたのは、
…まだ幼さの残る少女の顔だった。