新撰組と妖狐ちゃん!




僕は、改めてこの悲惨な現場を見た。


…。
…女の子が殺ったのこれ…
…昼間のおじさんたちも…


僕があっけらかんとしていると、
平助も顔を覗き込んで言った。


「にしても、コイツすげーよな!
傷一つつけずにこんだけ殺ったのかよっ」


…確かに、この子は服は真っ赤だけれど、
全部返り血らしい。
…これだけの人数相手にして…。
…普通の女の子じゃないよね…
なんか男装もしてるし、かさ被ってるし。


…ていうか…
平助、この子が女の子だってこと気付いてない…?


まぁ今は黙っとく事にしようかな(笑)


「平助、屯所に帰るよ」


「おう!」


僕たちはこの不思議な少女を屯所に連れて帰った。
< 33 / 715 >

この作品をシェア

pagetop