新撰組と妖狐ちゃん!
僕は、改めてこの悲惨な現場を見た。
…。
…女の子が殺ったのこれ…
…昼間のおじさんたちも…
僕があっけらかんとしていると、
平助も顔を覗き込んで言った。
「にしても、コイツすげーよな!
傷一つつけずにこんだけ殺ったのかよっ」
…確かに、この子は服は真っ赤だけれど、
全部返り血らしい。
…これだけの人数相手にして…。
…普通の女の子じゃないよね…
なんか男装もしてるし、かさ被ってるし。
…ていうか…
平助、この子が女の子だってこと気付いてない…?
まぁ今は黙っとく事にしようかな(笑)
「平助、屯所に帰るよ」
「おう!」
僕たちはこの不思議な少女を屯所に連れて帰った。