新撰組と妖狐ちゃん!


「大丈夫か…?」


水がかかる瞬間、次にくるであろう桶が頭に当たる衝撃が無かった。
何故?と思って目を開けてみると、
ずっとあたしを見守ってた斎藤が、
井戸の桶を持ってくれていた。


「おお!!すげぇ、速ぇぇ…」


さっきまで斎藤がいた位置は
あたしから3m離れた所。


そこまでの距離を一瞬で…。


すると、


「いくら暖かくても濡れていては風邪をひく。着替えてこい。」


そう言って斎藤は、
あたしを部屋に戻した。
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