新撰組と妖狐ちゃん!
「くしゅんっ」
なんで?
今まで滅多に風邪なんて引かなかったのに!!??
というか、風邪をひいた記憶がないし!?
とりあえず、
こんなんじゃ隊務もまともに出来ないから、土方に言いにいこう。
そう思い、
あたしは夜着のまんま部屋の外へと出た。
クラクラする頭とグニャグニャゆがむ地面に戸惑いながら、壁をつたって土方の部屋へと向かった。
…が、部屋は隣といえど、
今のあたしには廊下一つ分の距離が
とても長い。
廊下渡るだけで、三途の川も渡っちゃいそうな気分なんだけど。
それくらい、
あたしの意識は朦朧としていた。