新撰組と妖狐ちゃん!
俺は日向に薬を飲ませようと、
布団の側に行った。
「日向、薬飲めるか?」
俺は日向の上半身を布団から起こした。
そして、目の前に薬を持っていくと、
「くすりぃ…?」
そう言うと同時に、また顔をしかめた。
そして、
「い…らない…。」
ふいっと顔を背けた。
…こいつ、薬嫌いだな。
「熱出してゼェゼェ苦しんでる奴に
拒否する権利なんざねぇよばーか。」
ほら飲め、と無理やり飲まそうとするが、日向は一向に飲もうとしない。
俺が悪戦苦闘していると、
ドドドドドドドド…
何処からか騒がしい足音が聞こえてきた。