新撰組と妖狐ちゃん!


…。


「あれ?いない?」


部屋の中には、
多分昨日のままであろう日向の布団と、
その布団の上にさっき日向が着てた服があるだけ。


まさか、着替えて稽古に行った!?


でも、今道場にいる左之さんたちなら、
病み上がりだからって、無理やりでも
布団に押し込むだろう。


押入れの中とか、
確認したけれど何処にもいない。


…。


ふと、目に留まったのは、
布団の上にある服だった。


…この服、明らかに不自然だ。


たたんであるわけでもなく、
ぐしゃぐしゃに置いてあるわけでもなく、

…まるで人が寝ていて
そのまま人だけ抜き取ったような形で置いてある。

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