新撰組と妖狐ちゃん!


…言ってる事はともかく、
あたしはとても嬉しかった。


改めて、此処の人達はあったかい人なんだなと思う。


「いいのか?あたしは妖怪だぞ?」


ずっとあんたらを化けて騙してたんだぞ?そう聞くと、


「妖怪だろうが何だろうが、
お前は楠木日向だろ。
れっきとした新撰組の仲間だ。


…今更、此処を出ようなんて馬鹿な事考えるなよ?局を脱するべからず、即切腹だからな。」


土方がニヤリと笑みを浮かべて言った。


「はっ、誰が切腹なんかするかバーカ」


こんな言葉でも、
温かい言葉に聞こえるのは
きっとこいつの根が優しいからだ。









…とか、思ったのは
一時の気の迷いだ、絶対。←
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