新撰組と妖狐ちゃん!
地味に危険を察知したあたしは、
部屋を出ようと、立ち上がろうとしたが、
「おい、ちょっと待て。」
「おわっ!?」
土方がぐいっとあたしの腕を引いた。
まだ立ち上がりきらない状態で引かれた
ため、バランスを崩し、無理矢理土方の
元へと引き寄せられる。
「ちょ、何すんだよ!?」
あたしは、逃げようとしたが、
かなり強い力で腕を掴まれてるため、
なかなか逃げれない。
接吻くらいで気持ち悪い気持ち悪いって…と、土方ははぁ…と溜息をついた。
すると、不意に耳元に顔を寄せられたかと思うと、
「…お前、俺と接吻したのはどうだったんだよ?気持ち悪かったか?」
「!?」
ニヤリと土方の唇が弧を描く。