新撰組と妖狐ちゃん!
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あたしは沖田に連れられて、
拷問部屋の前へとやってきた。
「ギャアァアァアアァァア!!!!」
この世のものとは思えない叫び声が聞こえてきた。
屯所のはずれにあるこの拷問部屋。
中からは血の匂いが漂ってくる。
…うわー。
「普通、女をこんな所に連れてくるか?」
…此処に来るだけでも気絶するだろ、
普通の女なら。
「日向だから大丈夫でしょ?
…まさか、怖いの?」
沖田が驚いた様な目で
こちらを見てきた。
「別に怖くねぇよ。
…ただ、あたしだから大丈夫ってのが
意味が分からんが。」
「そのまんまの意味だよ?」
ニコッと笑って即答された。
あたしを何だと思ってるんだこいつは。
…妖怪だけど、一応女だぞ。