新撰組と妖狐ちゃん!


あたしと沖田は、
拷問部屋の戸を叩いた。


ドンドンッ


「おい、今すぐ出て来いテメェらー、
お前たちは完全に包囲されているー。」


「おい、今すぐ戸を開けろテメェらー
そしたら、地獄の扉を開けてやるー」


…。


しかし、中からは叫び声が聞こえてくるだけで、戸が開けられることはなかった。


「「…。」」


あたしと沖田は顔を見合わせた。


ドンドンドンッ


「おい、今すぐ出て来いテメェらー、
お前たちは完全に包囲されているー。」


「おい、戸を開けろ土方ぁー、
そして、冥土に送ってやるぅー」


…。


またもや、反応なし。


「「…。」」


ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン


「おい、今すぐ出て「うるせぇんだよ
テメェらぁあぁあ!!」


すると、身体中汗や血でベトベトの
疲れきった土方が出てきた。
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