新撰組と妖狐ちゃん!


「あたしは、まだ隠してる事があるんだ。それを言ったら、吐いてくれる…
…ことはないとは思うけど、
死ぬ前にとりあえず教えてあげるよ。」


あたしはフフ…と怪しく微笑み、
逆さまのままの古高の顔を覗き込み、


「知りたいか?」


と、一応聞いておいた。


「どんな事なんだ…?」


頭にはてなを浮かべる古高。


「こんな事だ。」


あたしは、古高から少し距離を置いた。
そして、ふぅ…と息をはくと、


「…!?」


手のひらにぽわんと狐火を灯した。


それと同時に、みるみるうちに、
髪は白く、目は紅く染まり、
白い耳と、三尾のしっぽが出てくる。


いわゆる半妖化だ。
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