新撰組と妖狐ちゃん!


「見ての通り、あたしは人間じゃない。
しかも、絶滅したと言われる白狐だ。
そんなのが、死ぬ間際に見られるなんて
あんたは幸せ者だぞ?」


あたしは、手のひらで狐火をもてあそびながら言った。


あたしを見たまま黙ってしまった古高。
…怖くなってしまったのか?


…まぁいい。


「これから拷問を開始する。
吐きたくなったらすぐ言えよ?
…あ、でも、間違っても胃の中の物は出すなよ!?汚いからな!!??」


そう言って、手のひらから、
次々と狐火を出していく。


そして、手を古高の方へと動かすと、
狐火が古高の周りへと移動し、
古高の周りをクルクルとまわりはじめる。


…さぁ、拷問の始まりだ。
< 559 / 715 >

この作品をシェア

pagetop