新撰組と妖狐ちゃん!
「…貴女はとても美しい…
人間の姿も妖怪の姿も…
そんな貴女に俺は、心底惚れてしまったみたいや…」
そう言って、優しく微笑むと
あたしの唇の端にそっと口付けた。
「な!?」
あたしはびっくりして、
思わず後ずさった。
…こいつは何言ってんだ?!
自分を殺そうとしている女に惚れたと?
おちょくってるのか…!?
動揺してしまったせいで、
狐火が消えてしまった。
あたしが固まっていると、
古高は続けた。
「…吐くわ。
貴女に殺されるなら本望や。」
貴女が拷問なんてするとこなんて
見とうないしな…。
そう言って儚く笑うと、
古高は長州の計画をすべて吐いた。