新撰組と妖狐ちゃん!
…と思ったが。
「ほら、さっさと準備しないと置いてかれるよ?防具もちゃんとつけなきゃ」
さっきの黒い笑みはどこへ行ったのやら、真剣な表情をして、あたしに無理やり防具をつけようとしてくる。
いつになく優し…くはないが、
魔王度が低い沖田←
…ついに頭がオカシクなったのか?
腐った団子でも食べたのか?
「…防具はいい。身体が重くなるだけだ」
あたしは、そんな沖田を不気味に思いながら、防具を着けることを拒否した。
…別に、暑いからとかじゃないから!!
本当に身体が重くなるから!!
…あれ、誰に言い訳してんだあたしは。
とにかく、
素早い動きを得意とするあたしには、
防具は邪魔な物でしかない。