新撰組と妖狐ちゃん!


すると、


「だめ。ケガしたらどうするのさ。
つけないと斬っちゃうよ?」


至って真面目な顔で言う沖田。


「…いやいやいや。
思いっきり矛盾してますよ沖田サン。
そして、今までの自分の行動を振り返ろうか。」


あたしは顔を引きつらせた。


…何回、地獄への扉が開いただろうか←


あたしは遠い目をした。


けれど、


「…振り返ったけど、どうかしたの?
…ほら、つけてよ。」


そして、また無理やり防具をつけようとしてくる←


…ダメだ。


自分の行動がどんなに人を危険な目に合わせてるか自覚してない、こいつ←


あたしは、額に手を当てた。
そして、沖田の手を振り払い、


「だからいらないって!
だいたい自分もつけてないじゃん。」


じとっと沖田を見る。


沖田が身につけてるのは、
隊服、鉢金、刀だけ。


…あたしと一緒じゃないかよ←


「僕を誰だと思ってるの?
一番隊組長だよ?」


「いや、知ってますが。」


超ド級の腹黒組長だという事も
知ってますが。


だからと言って、
つけなくてもいいって訳じゃないし?


というか、


「それを言うなら、あた…俺を誰だと思ってんだ。天下の楠木日向さまだぞコラ。…という事になりますが、どうでしょう。」


しかも、
あたしは沖田に勝った経験あり←


「…。」


フフ…勝った。(何にだよ←)
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