新撰組と妖狐ちゃん!
「土方…、あたしの話聞いてたよね…?
だいぶ余計な物が付いてきてるけど…!?」
「じゃ、道場に行くぞ」
「え、無視!?」
今一瞬勝ち誇った顔しやがった…!
あたしを絶対こき使う気だ、コイツ…!
土方は立ち上がって部屋を出て行った。
その後ろ姿を睨んでいると、
「ほら、そんなに怖い顔しないでさ、行くよ?」
沖田も立ち上がって、あたしを引っ張り立たせた。
「…はぁ…。(あんたには言われたくない…)」
さっきまでの沖田の顔を思い出し
心の中で呟いていると、
「…何か言った?(黒笑)」
沖田が、あたしに笑顔を向けた。…黒い笑顔を。
…それだよ、沖田サン…。
「いや…何も…」
あたしは、沖田の危険性を感じながら、
2人の後をついて行った。