新撰組と妖狐ちゃん!



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道場に着くと、そこでは、
たくさんの隊士が稽古をしていた。


「うわ…。」


男ばっかりでむさ苦しい…
あたしも男の格好してんだけどね(笑)


あたしが突っ立ってボケーっとしていると、


「どうした、辞めるなら辞めてもいいんだぞ?」


土方が馬鹿にしたように言ってきた。
あたしが怖気付いたとでも思ったんだろう。


「は?辞めるわけないでしょ。
あたし…俺は強いんだぜ?
ずっとこき使われるなんてまっぴらごめんだ。」


隊士になれなかったら、小姓だけだよ!?
もろパシリの生活を送ることになるなんて、絶対嫌だし。


此処は女禁制らしいから、一応男として通そう…
そう思って、俺って言った。


道場を見渡したかんじ、
確かに、どの隊士も結構鍛え上げられている。


…けど、あたしに勝つにはまだまだかな?

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