新撰組と妖狐ちゃん!
「やっと術にかかりましたか…
普通ならすぐにかかるのですが…」
さすが白狐ですね、と苦笑いする楓月。
「!?まさか!」
僕はハッとした。
日向はこいつに操られてるんだ!!!
僕の刀を止めたのも、
操られてたからだ!!!
僕はキッと楓月を睨み、
斬りかかった。
元を断てば日向も元に戻るはず!!!
再び斬りかかろうとしたが、
カキィィンッ
「!?」
日向が僕の刀を止め、
弾き返した。
「日向!!目を覚ましてよ!!!」
僕が叫ぶも、何も反応はない。
それどころか、
『さぁ、その男を殺りなさい。』
楓月が言うと同時に、
日向が斬りかかってきた。
「う…っ!」
刀で受け止めるも、
日向の力が想像以上に強く、
グイグイと壁際まで押されていく。
さらに、さっき喀血したので、
だいぶ体力が失われている僕には
全く押し返す余裕がなかった。