新撰組と妖狐ちゃん!


土方side


「ちっ…後からのこのこ来やがって」


池田屋に着くと、会津藩が今更やって来ていた。


俺は、手柄を横取りされないように
追い返した後、池田屋の中に入った。


中に入ってみると、
思っていたより酷い状況だった。


床には死体が沢山転がっていて、
足の踏み場がない。
相当の激戦だった事が伺える。


…皆、何処行きやがったんだ?


俺がいる入口のところには
新撰組の者は全くいない。


まさかもう終わった…


…。


「…んなわけねぇよな(苦笑)」


一階の奥の方から、
ふと聞こえた刀のぶつかり合う音。


俺は刀を抜き、
そちらへ向かった。
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